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岩手山 三度目の…

2016年8月10日
岩手山 馬返登山口 柳沢コース

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4時頃 夜が明けだした
もう眠れない煩わしさは捨てられる
隣の車の横扉が開けられ ふたり組が下りてきた
こちらのバンの横扉はガラガラと大きな音を立てる だからこれまでじっとしていたのだ
遠慮なく全開にする お隣はこちらの動きに目もくれず黙々と準備を進めている

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岩手山が雲を生み続け 太陽がそれを焼いていく
車を運転して帰るのだ 早く始めて早く終わらせた方がいいに決まっている
しかしこの景色を置いて行くにはもったいない じっくり堪能させてもらう
朝ごはんも食べないと シャリバテももったいない
寒い 朝食だったレーズンロールは行動食へ 昼食のチリトマトヌードルを湯を沸かして食べることにする
それに頂上は風が強いだろう バーナーも長居をするのもしんどそうだ

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準備を整え 5時20分 歩き始める
登山口手前のキャンプ場内 これは知らなかった
さあ 手ぶらでは行けない どう収めるか 知っていたら大きいザックを持って来ただろうか
それはないかな

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こんな具合でどうだ
細くて短いもの 2本ずつポケットへ ウルトラライトウェイトも駐車場から登山口まで…
背が高く背筋がしっかりした年配のおじさまが現れた レジャーシートを取り出し
手馴れた様子で何本かの薪を包み ザックの雨蓋に挟んだ おはようございます
すぐ後ろを歩くこととなった 登山届も見送ることが出来ず並んで記入し投函した
「どちらから?僕は地元です 若い頃から何回も登ってますよ 是非見ていただきたいものがあります
ご一緒しますか?」 はい よろしくお願いします

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横道にそれた「この先 危険注意」の立て看板 立ち入り禁止ではない
体育会系の身体の持ち主 どんなスペシャルステージへ連れて行ってくれるのだろう
達人しか知りえぬ スリルと絶景 そんな期待にワクワクした
歳の頃は70歳くらいと見る 年齢を聞いて 若いですね などと言って喜ぶタイプではない
「ここです」 意外な結末だった
「ここはかつて改所で神主さんが居て入山して良い人そうでない人を分けていたようです
入山料もここで収めたようです 奥の富士 岩手富士とも呼びます 俳句はお好きですか」
スミマセン ほとんど知りません
「時知らぬ ここにも雪あり 奥の富士」情感たっぷりに読んでくださった
「この木には蜂の巣があります クマが食べに来るんですよ ひとりでは来ない方がいい」

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まるでNHKにっぽん百名山のようだ ガイドが先導 解説してくれる ありがたい
「この岩は4年前にここへ落ちて来ました こっちは2年前のですね」
「10年ほど前には噴火騒ぎもありました 水蒸気が上がり 火山性地震が続きました」
「向こうの大きいのが早池峰山 あちらが姫神山ですね」 早池峰山は行きました
「早池峰山 今は河原の坊登山口からは入れなくなってしまったんですよ 残念ですね」
「インターネットで仲間を募ってあちこち行こうと計画するんですけどなかなか集まらないですね」
「新道 旧道 どちらを歩きますか? 何れにしても四合目までは新道が楽ですよ」
旧道 岩場を歩こうかと

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四合目 7時25分
「ではペンキを目印に登って下さい 僕は新道 緑の中を行きます では」
ありがとうございました

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開けた 早池峰山だ
3年前 河原の坊登山口から上った
そうか もうあれから3年か…

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クルマユリ

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火山の山肌

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六合目 8時20分

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ウスユキソウ

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雲が斜面を駆け上る

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七合目 8時45分 青空となる
足を止めて呼吸を整えていると 新道からあのおじさまがやって来た
「これから九合目まではなだらかですから」先を行った
はい ありがとうございます

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早池峰山 暴れる雲

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てっぺんは大丈夫そうだ

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おじさまのその先に 八合目避難小屋だ

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八合目避難小屋 9時ちょうど

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道中と同じようにここでも多くの馴染みさんと言葉を交わしていた

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では早速 上げてきた薪を あっ 半分落としてしまったようだ あそこでコケた時かな…

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美味しい水をもらい レーズンロールを囓る

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おじさまがいくつかのアドバイスを残し先を行った 15分ほど休んで後を追った



澄ませ 青い空に広がる緑 鳥の囀り 風の肌触り 空気の味と匂い 五感が解放される 至福の時

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       ウメバチソウ

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焼走りコースをリベンジのつもりでいたが この柳沢コースを来て良かったな

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「道が二手に分かれます 右を行ってください 左はね 三歩進んで二歩下がる なかなか進みません」

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おじさまをズームで追う 小屋にザックを残しナップザックで出かけて行った

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不動平避難小屋を見下ろす

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八合目避難小屋

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こちらもそうは簡単ではない

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「その上りの右手の斜面にコマクサが咲いてますよ」

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向こうに早池峰山

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不動平を見下ろす

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お鉢へ出た 9時50分 あのピークが薬師岳 頂上だな

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やはり風は強い そして雲が湧いている

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さあ念願の頂上一周 お鉢巡りだ

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おっと ここが3年前に目指すも辿り着けなかったルートだ

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灰色の線がその3年前の軌跡 赤いのが今だ

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コマクサの向こうにあの時の小屋 平笠不動避難小屋が見えた その時とは全然違う景色 

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岩手山山頂 10時12分 薬師岳2038.1m 




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かと言って感慨深くなることもない しかしこうして晴れ渡った景色はありがたい

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ひとつが終わり またひとつ始まるというだけのことだ

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風は強く 決して居心地が良いとは言えない さあ下りよう

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八合目避難小屋に腰を下ろす コーヒーを購入 バーナーもコーヒーも持ってきたが面倒になった
百円を箱に投入 紙コップにインスタンスコーヒーを入れて電気ポットの湯を注ぐ セルフサービス
残りのレーズンロールとカレードーナツを食べ 熱いコーヒーを啜りながら30分ほど過ごした
11時35分 下りるか 下りは新道を行こう そちらの方が脚に優しそうだからね

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いやいやしかし 結構ザレてるねえ 一体何回コケたんだ 自分の脚が信じられない
劣化というやつなのか… 自転車の運動は自転車のためだけ 鍛えている気がしただけ…
歩くため筋肉は歩かなければ 近頃自転車ばかりで まったく歩いていなかったな

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下りてきたというのか落ちてきたというのか 13時55分
キャンプ場では大勢の消防士山岳レスキュー隊だろうか
訓練開始の準備中のようだ カッコイイ男達だったな




寄り道しないつもりだったが この汗を洗い流さずにはいられない ってことで…

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岩手山頂を目指して

2016年8月9日
岩手山馬返登山口を目指す

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それは3年と1ヶ月前のことか
 岩手山 頂上目前で撤退
焼走りから入って頂きを目指した
確かにまだ雨期の中にいた
それでも希少な機会を逃すわけにはいかなかった
2日間の1日目を移動と八幡平散策とし 八幡平頂上近くの駐車場で眠った
星空は叶わなかったが 美しい朝焼けを拝むことが出来た
山へ入った時はまだ天気は崩れずにいた
しかし空が開けコマクサ達が姿を見せると 強い雨風に晒された
それでも初めて出会ったコマクサにカメラを向け続けた
強い風のためにコマクサも自分の体も揺れていっこうにうまくいかない
避難小屋で体勢を立て直し頂上へ向かった
少し前を歩いていたグループの中には もうここまでで良いと言う者もいた
風に煽られ前に進まない 顔に当たる雨は小石を思わせるほど痛い
そして前を行った人が戻って来た
これ以上行ってはいけない 引き返すのだ
岩にしがみついて動けなくなっている者がいた
もうあとチョットなのに…
カメラと靴を壊した

そして約2週間後
早池峰山のあとに向かった岩手山
焼走り登山口で迎えた朝 雨に帰路を決断した

そして今回
秋田行きがあった
せっかくだから1日目は秋田駒ケ岳を いや今回はその時間は取れない
2日目に秋田駒ケ岳か岩手山か 岩手山の頂きに立つのだ

田沢湖にでも立ち寄るか



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ここで夜を過ごしてもいいかな
いやもっと近づこう 東京まで運転して帰るのだ 早く始めて早く下りないと
馬返登山口へ向かうことにした
窓を全開で心地良い風を受け 小岩井農場で密閉した



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やあ岩手山 明日が楽しみだ



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明るい三日月 闇になることはなかった
星空は どうだろう



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寒い〜 夏物だけれど長袖 それにフーディニ さらにレインテックスを着込む
あとは熱いお茶の飲む
それでも寒〜 何度も目を覚まし寝た気がしなかった



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